宮古島から始まる、新しいコーヒーの物語
「コーヒーは海外で作られるもの。」
多くの方がそう思っているのではないでしょうか。
ブラジルやコロンビア、エチオピアなど、コーヒーの生産地と聞くと海外の国々を思い浮かべる方がほとんどです。
しかし近年、日本でもコーヒー栽培に挑戦する生産者が少しずつ増えています。
私たち國仲商店も、その一つです。
沖縄県宮古島市・伊良部島でコーヒーを育て始めて5年。2026年には、ようやく自社栽培した国産コーヒーを店舗で提供できるようになりました。
この記事では、「国産コーヒーとは何か」、そして私たちが宮古島でコーヒーを育てる理由についてご紹介します。
国産コーヒーとは?
国産コーヒーとは、日本国内で栽培・収穫されたコーヒーのことです。
世界のコーヒーのほとんどは赤道付近に広がる「コーヒーベルト」と呼ばれる地域で栽培されています。
日本では冬の寒さがあるため栽培できる地域は限られていますが、沖縄県や鹿児島県など温暖な地域では栽培への挑戦が続けられています。
そのため国産コーヒーは流通量が非常に少なく、希少なコーヒーとして知られています。
なぜ今、国産コーヒーが注目されているのでしょうか?
その背景には「コーヒー2050年問題」があります。
近年、気候変動によって世界各地のコーヒー産地では気温上昇や異常気象の影響が大きくなっています。
このまま温暖化が進めば、現在コーヒーを栽培している地域の多くで生産量や品質の低下が懸念されています。
だからこそ、新しい産地づくりへの挑戦が世界中で始まっています。
日本でのコーヒー栽培も、その可能性の一つとして注目されています。
宮古島だからこそ挑戦できること
宮古島は一年を通して温暖な気候で、冬でも霜が降りることがほとんどありません。
一方で、
- 台風
- 強風
- 塩害
- 高温多湿
など、南国ならではの難しさもあります。
決して「暖かいから簡単に育つ」というわけではありません。
一本一本の木と向き合いながら、その土地に合った育て方を探し続けています。
2021年からの挑戦が、一杯のコーヒーになりました
私たちがコーヒー栽培を始めた当初、実をつけるどころか栽培もままならない状況でした。
水やりはどのくらい必要なのか?肥料は何が良いのか?など。
約3年の月日が経ち、ようやく花が咲いて実がついたとしても収穫できたのは約3キロのコーヒーチェリー。
実際に飲めるコーヒーは約15杯ほどでした。
そして2026年。
ようやく十分な収穫ができ店舗で正式に商品として提供できるようになりました。
しかし、収穫後のプロセス(精製)には課題がありこれから試行錯誤していく段階です。
今回の1杯が私たちの宮古島産コーヒーの産業化に向けたストーリーの始まりです。
私たちが育てたいのは、コーヒーだけではありません
國仲商店が目指しているのは、「コーヒーを売ること」だけではありません。
私たちは、宮古島に新しいコーヒー文化を育てたいと考えています。
そしていつの日か、
宮古島でコーヒーを栽培し提供することで、コーヒー産業によって地域の雇用を生み島の経済を活性化させることに
繋げたいと思っております。
これから始まる、新しいコーヒーの物語
国産コーヒーは、まだまだ始まったばかりです。
世界的な気候変動という課題の中で、日本だからできるコーヒーづくりがあります。
宮古島だから育つ味があり、伊良部島だから生まれる物語があります。
私たちはこれからも、一杯のコーヒーを通して、島の自然や文化、そして未来への挑戦を発信し続けます。
もし宮古島へお越しの際は、ぜひ私たちが育てた一杯を味わってみてください。
※時期によって国産コーヒーを提供していないことがあります。
